タイトルの通り第二四半期のGDP統計が公表されました。
内閣府-最新の四半期別GDP速報(2023年4-6月期・1次速報(2023(令和5)年8月15日公表)
公表されたGDP統計の内容を、2023年1月~3月四半期の内容と比較する形で、以下に紹介します。
名目GDP季節調整値
1月~3月四半期
574兆円
4月~6月四半期
590兆円
実質GDP季節調整値
1月~3月四半期
552兆円
4月~6月四半期
560兆円
GDPデフレーター
1月~3月四半期
103.9 (前期比:+1.4)
4月~6月四半期
105.3 (前期比:+1.4)
各種の四半期前期比(名目値)
名目GDP
+2.9%
民間最終消費支出(名目)
-0.2%
民間住宅(名目)
+1.6%
民間企業設備(名目)
+0.8%
政府最終消費支出(名目)
+0.0%
公的固定資本形成(名目)
+2.0%
輸出(名目)
+4.0%
輸入(名目)
-7.4%
各種の四半期前期比(実質値)
実質GDP
+1.5%
民間最終消費支出(実質)
-0.5%
民間住宅(実質)
+1.9%
民間企業設備(実質)
+0.0%
政府最終消費支出(実質)
+0.1%
公的固定資本形成(実質)
+1.2%
輸出(実質)
+3.2%
輸入(実質)
-4.3%
数値を見た雑感
一言で言いますと、
「伸びたのは輸出だけ!」と言えます。
それもおそらく資源価格の下落により輸入金額が減少した事と、円安による輸出の増加の、二つの作用で、純輸出(輸出-輸入)の値が大きくなったことによる、GDPの増加が大きいです。
他は、上記の前期比の値を見れば分かるように、民間住宅が少し伸びた以外は、ほとんど伸びていません。
国内需要はまったく伸びていないと言えます。
第2四半期は、輸出に依存して成長している段階です。
輸出で収益を上げた企業の利益は増加しているはずですので、それは後に輸出企業の賃金上昇や発注の増加に繋がるでしょう。
第3四半期に期待したいと思います。