2023年7月20日に内閣府より令和5年第10回経済財政諮問会議の資料として、2023年度の内閣府年央試算が公表されました。
以下の内閣府のページから議事録が公表されています。
内閣府年央試算の資料は以下のPDFファイル二つになります。
内閣府年央試算のポイントから以下の表を引用します。
この表によると、
2023年度は、
GDPデフレーターが3.0に達し、
CPI(消費者物価指数)が2.6に達する見込みです。
しかし、
2024年度は、
GDPデフレーターが1.3に下がり、
CPI(消費者物価指数)も1.9に下落する予想になっています。
2023年度はインフレ目標の2.0を上回り、やや高めのインフレ率になるようです。
しかし、そのインフレ圧力は弱いようで、2024年度にはまた目標の2.0を下回ってしまう。
この予想は、2023年4月28日の日銀の「経済・物価情勢の展望」でも行われていました。
私の以前の記事で書いています。
その予測の表を以下に引用します。
こちらは実質GDPベースの予測で、CPI(消費者物価指数)だけの予想になります。
GDPデフレーターはありません。
その代わりコアとコアコアの指数の予測があります。
4月時点での日銀の予測でも、
2023年度にコアコアCPIが2.5前後の高い水準を示すだろうとしています。
また、2024年度はコアコアCPIが、1.7程度に下落することが予想されています。
今回の内閣府の予測と、あまり変わりが無いと思います。
ただ、以前の見通しより、インフレ率の上昇が早いことが見て取れます。
日銀の「経済・物価情勢の展望」も、近いうちに上方修正されると噂されています。
修正された場合は、またこちらの記事で公開します。
では、ご報告まで。